【2621】米国債20年超(H有) – 投資失敗しやすい危険な銘柄

投資

iシェアーズ 米国債20年超(H有)【2621】に投資して失敗した経験を元に紹介していきます。

ここは非常にあぶない銘柄です!

僕はもうここに二度と手を出さないと心に誓っています。

ここを保有している方や、これから購入しようと考えている方がいれば参考にしていただければと思います。

  • 国債ETFは元本割れリスクがある
  • ヘッジコストによって減価する
  • 分配金がTLTより少ない
  • 国債価格の予測は難しい
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国債ETFの大きな落とし穴

2621はブラックロックが販売している、20年超の米国債に連動した商品です。為替ヘッジがついているのが特徴です。

円でそのまま米国債ETFを購入できるので、国債に投資したい日本人がまず最初に検討するのはここだと思います。

TLTやEDVなどを購入する場合は、ドルに換えるコストが気になりますよね。何もしないうちからお金が減ってしまうので初心者にはとっつきにくいんですよね。

国債ETFは元本割れリスクがある

まず、そもそも「国債ETF」という商品自体に僕は疑問を持ちます。

米国債の最大のメリットは、満期まで保有し続ければ絶対に元本割れしないというところです。そして、満期まで決まった配当を継続的に得ることができます。

国債ETFは時価で取引するもので、この米国債の強みをまったく受けられない商品です。

(厳密に言うと、アメリカ政府がデフォルトを起こせば紙くずになってしまうのですが、そんな事態になればあらゆる投資商品はもとより現金ですら暴落しているでしょうから、あまり考える必要がありません。)

国債ETFは値下がりしてしまえば、原価割れする可能性もあります。

国債に投資を考えている人は、株のリスクヘッジに利用しているという方も多いと思います。生国債であれば天変地異が起ころうと満期まで持ち続ければ元本は戻ってきますし、配当も変わらずもらえます。

しかし、国債ETFにはそんな保証はついていません。

生債権であっても、インフレ率を考えると途中で損をしてでも売ってしまうという判断はありえますが、保有し続けるという選択肢があるかないかは大きな違いです。

ゼロリスクのリターンというのは、変動する株価よりもはるかに価値があります。住宅ローンなどでも、変動金利よりも固定金利の方が利率が高いですよね。

元本保証の無い国債ETFのメリットは売買がしやすいというくらいで、その対価として国債の最大の強みを失っているおかしな商品です。


リーマンショックやコロナショックの直後には、一時的に安全資産と言われている国債やゴールドが売られるという事象が観測されています。

これは、大きな損失を抱えた人たちが補填のためにキャッシュを増やすためだと見られています。

ヘッジコストによって減価する

さらにネックになるのが、2621が為替ヘッジ有りという商品だというところです。

この為替ヘッジというのは、為替変動を打ち消すことを目的とした仕組みです。これによって、値動きを元の20年超国債の指標に動きを近づけているのですが、そのために少なくないコストがかかります。

為替ヘッジのコストはその時の日米の金利差分です。

つまり、もし指標となる米国債の価格がまったく変わらなくても、ただ持っているだけで2621はヘッジコストによってジリジリと減価してしまいます。

複利の力をご存知の投資家の皆さんならば、このヘッジコストがとんでもなく重いとわかると思います。

20250110 tlt
20250110 2621

1年間のリターンを比べると、TLTは-10.96%に対して、2621は-16.50%にもなっています(昨日アメリカが閉場だったので1日空いています)。

つまり昨年は、5.46%ものヘッジコストがかかっているということになります。

具体的な為替ヘッジの運用方法は探しても見つかりませんでしたが、この値下がり率を見ると3ヶ月ものの国債などで行われているのでしょうか。2024年は日本の短期債は0.1%に対して、米国債は5.4%ほどありました。


そもそも為替ヘッジって何のためにするのでしょうか?

正直、為替ヘッジのメリットがわかりません。為替はゼロサムゲームなので、予想するのは不可能です。

円高になった場合は、為替ヘッジの影響で2621は値下がりを抑えることができますが、一方で円安の恩恵も受けられません。

円安になってしまうと、ヘッジコストをかけながら値上がりを押さえつけるという意味不明な事になってしまいます。

分配金がTLTより少ない

2621は為替ヘッジによってTLTに近い値動きをします。

しかし、2621はなぜか分配金がTLTよりも少ないです。

2025年1月10日現在では、2621の配当利回りは3.55%に対してTLTは4.9%です。

どちらもブラックロックが販売している商品なんですが、2621の配当を減らして利益を増やしているのでしょうか。

もしそうならちょっと酷いですね。

ちなみに、どちらも信託報酬(経費率)は同じです。

国債価格の予測は難しい

2621の投資をするのであれば、短期取引によるキャピタルゲインが主なものになるでしょう。

しかし、国債価格の予測は非常に難しいです。

よく、SNSやyoutubeなどで「これからFRBが利下げをするから国債が上がる!」なんて事を言っている人がいますが、残念ながらそういった既出の情報はすでに市場に織り込み済みです。

市場予想どおりに利下げが行われたとしても、2621の価格は横ばいのまま動きません。

つまり、2621が値上がりするのは、市場予想よりも速いペースで利下げをした場合のみです。

市場予想が当たるか外れるかなんて、誰にもわかりませんから経済指標によるギャンブルトレードになってしまいます。

これは僕自信がハマってしまった落とし穴でした。

アメリカの政策金利が高騰していたので、利下げによるキャピタルゲインを得られると思って2621を購入しました。

しかし、市場予想よりもアメリカの経済が強いということで利下げ開始がどんどんと遅れていき、ヘッジコストの重しも相まって2621はジリジリと押し込まれてしまいました。

僕は決めていたラインまで落ちたときに損切りしましたが、そこから現在までもずっと下落し続けているので傷は浅く済みました。

ちなみに、FRBが利下げをすると企業の業績は上向くので、株も値上がりするんですよね。

2621に投資する優位性がまったく見つかりません。キャピタルゲインを狙うなら、国債ETFよりも株のが良いじゃんという結論になっちゃいます。

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