先週末のアメリカ雇用統計が非常に強かった影響で、高金利が継続する見通しにより株価が大きく下落しています。
ナスダック100のテクニカル・ファンダメンタルズ分析で今週の値動きを予想していきます。
時価評価額 | 評価損益 | |
1/6 | 10,820,480円 | +2,241,023円 |
1/14 | 10,593,990円 | +2,014,389円 |
円建ての含み益は約2%、23万円ほど減ってしまいました。
先週半ばまでは横ばい状態でしたが、金曜日の雇用統計の結果から大きく下がり週明けにもさらに押しています。
残念ながら今年のパフォーマンスは今のところマイナス圏に入ってしまっていますね。
昨年末から続くリスクオフがどこまで続くのか注視していきます。
1/6 | 1/14 | |
ダウ平均株価 | 0.17% | -0.85% |
S&P 500 | 0.66% | -1.14% |
ナスダック100 | 0.98% | -1.59% |
ラッセル2000 | 1.19% | -2.11% |
SPDR Gold Trust(GLD) | -0.32% | 0.62% |
日経平均株価 | -1.11% | -3.81% |
アメリカの金利が上昇している影響で、ほとんどの指数は下落しています。特に小型株のラッセル2000やナスダックは大きく落ち込んでいます。
今年はまだ始まったばかりですが、ゴールドが一番パフォーマンスが良いようです。
昨年ゴールドはSP500やナスダック以上伸びています。つまり、企業の株価の上昇はインフレによる名目価格のみ上がっており、業績は横ばい状態だったと言えます。
株価が高く今はバブルという人もいますが、実際のところはそこまで過大評価にもなっていないのかなと個人的には思っています。ただ、業績があまり伸びていないのでこれからの株価はもしかしたら少し足踏みする展開になるかもしれません。
今はFRBの利下げやトランプ次期大統領の政策面が主に株価を動かしていますが、次第にAIや自動運転などの新技術がどれほど利益を産むのかに焦点が移ってくると思います。
アメリカや中国ではすでに自動運転タクシーが稼働していますし、日本でも実証実験が今年からスタートします。2026年には国内サービス開始を目指しているそうです。
陸運業がのきなみ自動運転に置き換わるのはそう遠くない未来かもしれません。
数ヶ月や1~2年という短い期間では株価が下落したり停滞してしまうこともあるかもしれませんが、中長期目線では大きな値上がりが期待できると思います。調整局面は投資のチャンスですね!
今年のアメリカの利下げは、かなりスローダウンしそうです。
1/29のFRB会合では97.3%の確率で4.25-4.50%の金利に据え置き、3月も77.9%で見送られる予想です。
今のところは6月前後に1回目の利下げがありそうな雰囲気ですが、経済指標によってまた大きくぶれそうです。
なんと、今年の利下げは0という予想が27.8%もあります。
アメリカの経済が強いのが原因ですからこれは悪い事ばかりではないんですが、良い材料が出ても株価が下がるという現状にはどうしてもやきもきしてしまいます。
【CME FEDWATCH TOOL】AGGREGATED MEETING PROBABILITIES

ナスダック100は上値を切り下げて下落してしまいました。
1/6は、50日線に支えられながら下値切り上げし、20日線の上に乗せる強い展開を見せていたのですが、翌日にそれを否定する動きになりました。
僕も6日の動きを見て上だと思ったのですが、その期待を裏切られる形になったため一気にリスクオフになったようです。
5日線と10日線はデッドクロスして20日線の下に潜り込んでおり、10日にはそれまで支えていた50日線を明確に割ってしまいました。
ナスダックはまだ少し先に100日線がありますが、SP500は今ちょうど100日線の境目におりせめぎ合っている状態です。SP500が崩れてくると、ナスダックも引っ張られて落ちていってしまいます。
かろうじて、昨日13日のアメリカ市場では長い下髭がつきましたが、かなり苦しいチャートになってきました。
ボリンジャーバンドの幅も広がってきており、ここで踏み止められないと本格的に下落トレンドになります。

強い雇用統計で一時158.8円をつけましたが、今はまた押し戻されています。やはり160円付近では利確が入ってきますので一気に上抜けるのは難しそうですね。
しかし、下落したところでは買いが入っておりドルの強さが際立っています。
ボリンジャバンドがスクイーズしてきており動きずらくなっています。+2σが159.5円付近にありますので、160円に乗せるのは難しくなってきました。
個人的にはもうここまで戻って来たなら一度は160円を目指すと思うんですけど、そう簡単にはいかないのが為替です。
FRBの利下げも5月以降という見方が優勢になっており、また日銀の利上げも春闘の結果次第ということなので、しばらくは円安状態が続きそうです。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは27のFEAR(恐怖)水準です。
SP500は100日線まで下落しており、ここを割ってしまうと大き目の調整局面に入ってしまうので頑張ってほしいところです。
VIX恐怖指数は19.19とやや上がってきており、12/18に大きく広げたボリンジャーバンド幅が維持されているのも嫌な感じです。バンドは全体的にやや上向いており、ボラティリティが高まっていく可能性を示唆しています。
1/8時点のNAAIM全米アクティブ投資運用協会の持ち高指数は65.38と大きく下がっており、リスクオフ状態です。
とはいえ、何か明確な悪材料があるわけではないので、大きな下落にはあまりならないと思います。
【NAAIM】https://naaim.org/programs/naaim-exposure-index

【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)
先週の雇用統計では、失業率が4.1%に改善、新規雇用が22.7万人の大幅増となりました。
めちゃくちゃ良い結果なんだから株価が急騰してくれそうなところなのですが、FRBの利下げペースが遅れるということで逆に株価はマイナスになってしまいました。
ちょっと納得いきませんが、経済が強いということは基本的には良い事なので、いずれは株価も上がってくると思います。失業率が上がって不景気になってしまえば深刻な下落になりますからね。
今週の経済指標は15日CPIと、16日の小売売上高です。
CPI前月比+0.3%の予想ですが、これが12カ月続くと3.6%になるのでちょっと高い数字ですが、ここが下がってこないと金利が高止まりしてしまいます。
中立金利はコロナ前よりも高い水準が適切という意見もでており、このままいくと今年の利下げは1回くらいになるかもしれません。
そうなると、今の金利でも企業が利益を伸ばせるかどうかが株価上昇の鍵となります。
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