【7/19】ナスダック100チャート分析-2024年

投資

ナスダックは調整局面に入りました。また、日銀が為替介入に踏み切り、円高株安というダブルパンチで、僕が保有しているナスダックは円建てで高値から8%くらい沈んでしまっています。

これからどのように株価が動いていきそうか、ナスダックのチャートをテクニカル分析していこうと思います。

【CME FEDWATCH TOOL】AGGREGATED MEETING PROBABILITIES

まずは注目を集めている利下げスケジュールです。市場では、9月会合で99%以上の利下げが織り込まれているみたいですね。ここまでくると、利下げは確実だと思います。

そして、時期はばらけているものの、半年間で今の水準から1%の利下げが段階的に行われることが予想されています。100%の確率となっていますが、外れた時は株価が落ち込んでしまうのでちょっと怖いですね。

利下げは基本的に株価にプラスとなりますが、ナスダックは大きな下落に転じました。急激に上がっていた利益確定などの調整に加えて、出遅れていた中小株に資金が流れているようです。

また、ゴールドなどのコモディティ、セクター別ではヘルスケアなどが好調です。利下げによる一段高を期待していたのでちょっと残念ですが、ナスダックに資金が回ってくるまでしばらく我慢が必要そうです。

20240719 ナスダック100日足チャート

ボリンジャーバンド2σが越えられず、息切れしたところで5日線、10日線も割って下落トレンドに入りました。5日線が20日線の下に潜り込んでデッドクロスを形成しそうなので注意が必要です。

フィボナッチ23.6%でも止まらず、下値を探る形になっています。38.2%とボリンジャーバンド-2σ、50日線の重なる$19,500くらいまでは一時的に下がってしまうかもしれませんが、ここはかなり固いと思います。

2020年の大統領選挙前の調整局面では、ナスダックは15%ほど落ち込んでいたのでこれくらいの下げは通常の値幅です。それでも高値から10%も落ち込むことになるのでかなり痛いですね。

20240719 ナスダック100ヒートマップ

ナスダック100はこの一週間でほとんどのセクターがマイナスとなってしまいました。

特に半導体銘柄は2桁を超える大きな下落となっています。AIブームによる過熱感が相まって、下落幅も大きくなってしまっているのかもしれません。

アマゾンをはじめとする小売業も下がっているのは気になります。利下げの恩恵を受けそうなところですが、経済が鈍化しているマイナス面の煽りをうけているのかもしれません。あまり行き過ぎて景気後退になってしまうと困るので、FRBにはしっかり舵取りしてもらいたいです。

20240719 VIX指数日足チャート

VIX指数は大きく上がって約16まで来ています。

ボリンジャーバンド3σを突き抜けているので、そろそろ息抜きが入りそうですがどうなるでしょうか。

このまま高止まりすると、ボリンジャーバンドも広がってしまうので少し嫌な展開になります。週足ではまだまだ横這い、+2σのある18くらいまでは上がりそうなのでこの数日は警戒が必要です。

4月には21くらいまで一気に吹き上がったこともあるので気を抜けませんが、それでも数値としてはまだまだ低いので、金融ショックが起るといった感じではなさそうです。

20240719 ドル円日足チャート

日銀による為替介入が実施され、4円近くの円高になっています。

アメリカから為替操作の監視対象に指定されていたので、介入はもう難しいんじゃないかと思っていたので意外でした。

4月に介入した際は高値から最大8.5円下がったのですが、今回は6.5円と効果が薄まっています。2022年の時は25円も落ちましたが結局戻ってしまいましたし、市場が介入慣れしてきているように感じます。

9月に利下げが実施されたらどれほど動くのか、またドル高を嫌うトランプ大統領が当選した際にどんな影響があるのかは注目です。

円高になれば円建ての日本人にとってはマイナス要因ですが、ドル安によるアメリカの株価の押し上げの方が強ければプラスに働きます。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)

Fear & Greed IndexはNEUTRAL(中立)です

株価は結構下がってきているのですが、まだFEAR(恐怖)になっておらずまだ下がる可能性があるので警戒が必要ですね。

詳細を見てみると、125日線からの乖離率と下落の際のヘッジに使われるput/call ratioがまだEXTREME GREED(超強欲)なのが気になります。

125日線への平均回帰が起るとすると、ここからさらに10%ほどの下落になります。

また、株価は下がってきているものの、put/call ratioがまだかなり低く市場に警戒感が無いことを示しています。油断してるところに大きな下げが来てしまうと想定よりも大きな下落を引き起こしてしまうかもしれません。

大幅な下落がある時は1.00前後まで急騰するので、まだまだ上昇余地があり、つまり株価はさらなる下落に繋がってもおかしくありません。

大統領選挙の先行きも不透明ですし、利下げの影響も見えずらいのでちょっとやりずらい相場ですね。

来週は後半に重要指標が集まっています。市場予測では9月の利下げを99%織り込んでいるので、これを覆さないような数値になってくれるかがポイントになります。あまりにも高すぎると利下げが遠のいて株価は下落してしまいますが、好感する内容であれば一層の利下げを確信して株価は反発してくるかもしれません。

ここから数か月間は大統領選挙や利下げ実施など株価が大きく動いていきそうです。

  • 7/24(水)23:00 6月新築住宅販売件数
  • 7/25(木)21:30 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
  • 7/26(金)21:30 6月個人消費支出(PCEデフレーター)

【GMO外貨】経済指標カレンダー(https://www.gaikaex.com/gaikaex/mark/calendar)

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