今週は「ディープシーク・ショック」によって株価が大きく下落して始まりました。現在は反発も見られていますが、方向感は未だ定まらずに不安定な状況が続いています。
ナスダック100のテクニカル・ファンダメンタルズ分析で今週の値動きを予想していきます。
時価評価額 | |
1/6 | 10,820,480円 |
1/14 | 10,593,990円 |
1/20 | 10,782,880円 |
1/29 | 10,766,930円 |
僕はバイ・アンド・ホールド戦略で1545NFナスダックヘッジ無へ資産を一括投資し続けており、時価評価額の推移を記録しています。
株価の激しい動きがあったものの、資産価格としては横ばい状態が続いています。
残念ながら、年始から見るとまだマイナス圏に留まっています。
先週は日銀の利上げ決定、そしてディープシーク・ショックという大きなニュースが立て続けに飛び込んできました。
投資界隈ではかなり話題になっていますが、その割には、今のところ下げ幅は限定的に見えます。
1/20 | 1/29 | |
ダウ平均株価 | 2.58% | 5.80% |
S&P 500 | 2.18% | 3.39% |
ナスダック100 | 2.22% | 2.32% |
ラッセル2000 | 1.98% | 2.56% |
SPDR Gold Trust(GLD) | 1.57% | 3.98% |
日経平均株価 | -0.96% | -0.12% |
中国初のディープシークというAIが、先行するChatGPTなどと比べて低コストで同等のパフォーマンスを実現したということで大きな騒ぎになっています。
ビッグテックの株が大きく売られた一方で、その資金は伝統的な銘柄にシフトしていっているようです。アメリカの指標の中でもダウ平均が好調ですね。
エヌビディアは一時17%もの下落をしたものの、昨夜は8.8%上昇するという非常にボラティリティの高い相場になっています。
今週からビッグテックの決算発表が始まりますから、その直前の不安定な時期に仕掛けられたようにも見えますがどうでしょうか。
エヌビディア3倍ブルなんて商品も出回っており、こういった突発的なイベントで調整がされるのは悪いことばかりではないと思います。ちなみにエヌビディア3倍ブルは月曜に50%以上も下落したそうです。
決算 | |
1/29 | マイクロソフト メタ・プラットフォームズ テスラ |
1/30 | アップル |
2/4 | アルファベット |
2/6 | アマゾン |
2/26 | エヌビディア |
アメリカの利下げ予想は先週までは1~2回でしたが、年内3回という見方が強まってきました。
トランプ大統領が就任しましたが、いまのところ関税政策は不発に終わっており、インフレ懸念はやや後退したようです。
ただし、今のところ関税の脅しをかけているのがアメリカの友好国であったり、弱小国が交渉に屈して関税回避されているという状況です。
大本命の中国との関税戦争の行方次第で株価や金利はまた大きく揺さぶられることになるでしょう。
【CME FEDWATCH TOOL】AGGREGATED MEETING PROBABILITIES

月曜はナスダック100は先物で一時5%以上も下落していましたが、今は切り返してきています。
ちょうど100日線とボリンジャーバンド-2σをタッチしたところで反発しています。この1ヶ月あまりで何度もサポートラインとして機能してきたところが今回も意識されていますね。
バンド枠や移動平均は横ばいとなっており、方向感の定まらない相場になっています。
今週から来週にかけて発表されるビックテックの決算や経済指標などのファンダメンタルズ要因によって株価が動いていきそうです。
$20,800~$22,000のレンジを上下どちらかに動くかが注目です。レジサポラインを突破すれば、損切りが入ってきますから一方的なトレンドが生まれやすくなります。

日銀が0.25%の利上げを決定し、政策金利を0.5%にしました。
利上げ観測は事前ニュースで出回っており、市場にはかなり織り込まれていたようで会合での値動きはほとんと無風状態でした。
それよりも月曜のディープシーク・ショックの影響が大きく、一時153.8円あたりまで円高が進みました。現在は切り替えしてきており155円台で推移しています。
5日線と10日線がデッドクロスしており、ゆるやかな下落トレンドを形成しています。
サポートラインになっていた50日線もディープシーク・ショックで割られており、下値がゆるくなってきています。
日銀は半年毎に利上げしていくと予想されています。2年くらいかけて政策金利1.5%くらいまで引き上げるようですね。
日銀会見の植田総裁の発言からは、為替が利上げの大きな要因になっているという印象を受けました。160円以上の円安はかなり嫌がっているようなので、これまでのように上値をどんどん試していくという展開は難しくなっているように思います。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは44のFEAR(恐怖)水準です。Fear & Greed IndexはSP500を元に投資家心理を数値化した指標です。
先週から6ポイント上昇し、NEUTRAL(中立)に近づいてきました。
ディープシーク・ショックは株価の1日の下落率としては大きかったものの、すぐに反発したこともあり、今のところは調整の範囲内で収まっています。
時間経過によって企業の収益は増えていきますので、株価の横ばい状態は割高感の解消に繋がります。今は次の上昇に向けてエネルギーを貯めている時間だと思ってゆっくりと待ちましょう。
1/22時点のNAAIM全米アクティブ投資運用協会の持ち高指数は86.08です。
1/27の急落による影響は含まれていないので、この情報は今はあまり有用ではありませんね。
現在の株式市場は手がかりを失っており、上下どちらに動いてもおかしくありません。
ただ長期投資家であれば、これくらいの下落は一時的な調整局面でしかありませんから、これまでどおりバイ・アンド・ホールド戦略を続けていけば良いと思います。
【NAAIM】https://naaim.org/programs/naaim-exposure-index

【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)
FRBの政策金利発表がありますが、市場予想では99.5%据え置きなので、まずミスることはないでしょう。
GDP予想がやや下がってきているのはよくありませんね。景気が鈍化すれば利下げペースは上がるものの、基本的には景気は好調である方が良いです。
アメリカの雇用が少し悪くなっているという情報もあります。
少し先ですが、2/7の雇用統計では失業率が4.2%へ悪化、新規雇用も14.8万人と前回の25.6万人から大きく後退しています。
今週と来週はビッグテック決算や重要な経済指標が続くので注視していきましょう。
コメント