2/3 ナスダック100チャート分析・資産公開-2025年

投資

トランプ大統領がカナダとメキシコに対して25%、中国に追加の10%の関税を発動したことにより、今週は株価が2%を超える下落でスタートしました。東京市場が開いてから、ナスダック先物が大きく下落しています。

ナスダック100のテクニカル・ファンダメンタルズ分析で今週の値動きを予想していきます。

時価評価額
1/610,820,480円
1/1410,593,990円
1/2010,782,880円
1/2910,766,930円
2/310,556,390円
1545NFナスダックヘッジ無

僕はバイ・アンド・ホールド戦略で1545NFナスダックヘッジ無へ資産を一括投資し続けており、時価評価額の推移を記録しています。

ディープシーク・ショックに加えて、トランプ大統領の関税発動というダブルパンチで株式市場は手痛いダメージを受けています。

年初と比べると円建て含み益は2.5%、27万円ほど減ってしまっています。

悪材料がひとつであればなんとか吸収できる場合は多いのですが、2つ同時に来ると大きくレバレッジをかけている短期勢が抜けていきます。同時に、売り仕掛けも増えていくので嫌な展開ですね。

これから株価は少し調整や足踏みする期間に入ってしまうかもしれません。

僕の場合は超長期投資を軸にしているので、特に売買をせずにホールドを続けていきます。

1/281/31
ダウ平均株価5.80%5.08%
S&P 5003.39%2.93%
ナスダック1002.32%2.40%
ラッセル20002.56%2.51%
SPDR Gold Trust(GLD)3.98%5.35%
日経平均株価-0.12%-1.51%(2/3)
年初来株価パフォーマンス比較

アメリカの指数は先週末の値ですが、先物では2%ほど下落しています。

ナスダック100は今年の上げをほとんど吐き出してしまっている状況で、昨年末から高値を抜けずに横ばいを続けています。

関税政策によってインフレ圧力がかかるとされており、結果的にアメリカの利下げペースが鈍化するとされています。

金利が上昇し、ドル高になっています。円安は株価にプラス要因ではあるものの、それ以上に株価が下げてしまっていますね。ゴールド先物も0.5%ほど下落しています。

関税の大きさとしてはカナダやメキシコが25%と目立ちますが、本命は中国への10%の追加関税の方でしょうね。

特にナスダックが大きく下げているのは、米中対立で半導体をはじめとしたハイテク需要が減少すると懸念されているのでしょう。


アメリカの利下げ予想は年2回に鈍化してきました。

わずか1%程度ですが、0.25%の利上げという予想まで入ってきています。

【CME FEDWATCH TOOL】AGGREGATED MEETING PROBABILITIES

20250203 ナスダック100 日足チャート

先週のディープシーク・ショックから回復していたところを、トランプ関税に叩き落されてしまいました

金曜は$22,000の節目で長い上ヒゲ陰線を出してしまったのもテクニカル的には悪いサインです。

こうなってしまうと、次は下値を探る動きになっていきます。なんどかサポートラインとして機能してきた$21,000や100日線で買い支えられるかがポイントです。

そこが抜けてしまうと$20,000まで一気に5%くらい下落しそうです。

可能性は低いと思いますが、$20,000をさらに下抜けると$18,000までラインを下げてくるかもしれません。高値からは20%ほどの下落となりますが、米中対立が激化すればこれくらいの下落はありえます。

とはいえ、関税がきっかけで金融ショックや世界恐慌を引き起こすというのは考えづらいので、長期投資であれば過度に恐れる必要はないと思います。

20250203 ドル円日足チャート

関税政策はインフレ要因ということで、円安ドル高にややふれています。

このところ5日線と10日線が下落トレンドを形成していましたが、関税発動をきっかけに10日線の上に乗せてきました。

まずは20日線のある156.3円付近をターゲットとして方向感を探る展開になりそうです。そこで止まらず上がっていくことになれば、売り方の損切りが入ってくるので円安トレンドが戻ってくるかもしれません。

今週末にはアメリカの雇用統計もありますから、ボラティリティの高い1週間になりそうです。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)

Fear & Greed Indexは46のNEUTRAL(中立)水準です。Fear & Greed IndexはSP500を元に投資家心理を数値化した指標です。

こちらも1/31時点のデータですので、関税発動の影響が含まれていません。先物の下落率からすると、恐怖水準まで落ちていそうですね。

SP500も節目の$6,000を割っており、ちょうど100日線のところでの攻防となっています。ここでサポートされなければ大きめの調整局面に入ってしまうので注意が必要です。


1/29時点のNAAIM全米アクティブ投資運用協会の持ち高指数は68.28です。

ディープシーク・ショックの影響で機関投資家がポジションを減らしたのがわかります。

【NAAIM】https://naaim.org/programs/naaim-exposure-index

20250203 経済指標カレンダー

【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)

今週末はアメリカの雇用統計があります。

失業率は4.1%の横ばいです。先週は4.2%の悪化という予想がされていましたが、市場予想も揺れているようですね。今の状況で雇用統計もミスるとちょっと怖いです。

ビッグテックの決算は良いところと悪いところが打ち消し合って無事通過したのですが、今はもう市場の関心はトランプ関税に移ってしまっていますね。

取り立てて何か大きな悪材料があるわけではないので、致命的な大暴落には繋がらないと思うのですが、しばらくは調整や停滞が続くつまらない相場になるかもしれません。

2023年や2024年の右肩上がりの相場が珍しかっただけですから、年末までに10%ほど上がっていれば御の字だというくらいの普通の感覚に戻さないといけませんね。

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