今週のナスダック100は大きく伸び、一時、過去最高値を更新しました!個人的には年内は横ばいだと思っていたので、この上げには驚きました。
ナスダック100のテクニカル・ファンダメンタルズ分析を今週もしていきます。
時価評価額 | 評価損益 | |
8/31 | 9,024,840円 | +1,121,135円 |
9/30 | 9,161,680円 | +1,229,220円 |
10/29 | 10,035,740円 | +2,103,280円 |
11/26 | 10,268,610円 | +2,336,150円 |
12/2 | 10,128,250円 | +2,195,790円 |
12/11 | 10,463,200円 | +2,530,740円 |
ナスダック100は大きく伸びたのち、現在はやや押し戻されているところです。今年最後の雇用統計を通過し、その結果も市場予想と合致したので安心感から買われたのでしょうか。
また、米国債の金利もまた反発しており、為替が円安にやや振れたことで円建ての含み益が大きく伸びました。
年初($) | 12/11($) | 年初来上昇率 | |
ダウ平均株価 | 37,715 | 44,247 | 17.32% |
S&P 500 | 4,742 | 6,034 | 27.24% |
ナスダック100 | 16,543 | 21,368 | 29.16% |
ラッセル2000 | 2,012 | 2,382 | 18.38% |
SPDR Gold Trust(GLD) | 190.72 | 248.59 | 30.34% |
日経平均株価 | 33.288円 | 39,278円 | 17.99% |
ダウとラッセル2000が2%の下落、SP500は横ばいでした。今週はナスダック100が2.5%ほど伸びており、ハイテクに資金が戻ってきているようです。
やはり今市場でもっとも注目されているのはビットコインですね。今はやや押し戻されているものの一時$100,000の大台を超えました。
トランプ大統領が規制緩和に前のめりということでビットコイン等の仮想通貨への投資が活況ですが、アメリカ大統領選挙のあった1ヶ月で1.5倍以上にも値上がりしていますから、ちょっとペースが速すぎるような気もします。
ビットコインはこれまでにも急騰と急落を繰り返してきましたから、近いうちに大きな反動が来ると思います。それが金融ショックを引き起こすとは思いませんが、市場が動揺すると株価も一緒に調整局面に入ってしまうかもしれません。
特に来年はトランプ大統領が戻ってくるということで、ボラティリティが高くなるのは覚悟しておく必要があります。

週足チャートでは、綺麗にピンクの5週線と10週線の上で推移しています。
先週はボリンジャーバンド+2σをやや押し上げて$21,700付近まで上昇しました。このまま上昇トレンドが続けば、今週は$21,900まで上がれるようです。このまま勢いづけば$22,000も射程圏内になってきました。
大統領選挙後に急伸した際の$21,300がサポートラインとして機能するかが注目です。ここを割らなければ上昇が続いていきそうです。日足チャートで見ると$21,300には10日線もあるので、短期的には意識されやすいポイントになります。
5週線とボリンジャバンド+1σの重なる$21,000もサポートラインになります。この2点を背にしながら$22,000を目指していくのが短期的なトレンドです。
7月のピーク時と大統領選挙後につけた$21,300はダブルトップとなっていましたから、ここを明確に抜けて上昇トレンドに乗れば大幅な伸びが期待できます。8月の底で$4,000ほど下落しましたから、中長期的にはそれと同等もしくは2倍くらいまで膨らんでいく可能性があります。
来年には$25,000、再来年あたりに$29,000にまで達するかもしれません。ビットコインが1ヶ月で1.5倍にもなっていますから、今のAIブームなどが進めば2~3年で$30,000を超えてもさほど驚きではありません。

ドル円も週足チャートがかなり効いているように見えます。
韓国の大統領が戒厳令を出したことで円高がすすみ、一時キリ番の150円が割れてしまったものの、20週線をタッチしたところで反発して現在は151円台まで回復しました。
ボリンジャーバンドは並行になりつつあり、夏の大幅な下落トレンドは止まったように見えます。今後は方向感を探る展開になりそうです。
高金利状態が続いているにもかかわらずアメリカの経済はかなり堅調で、ドル高がしばらく続きそうな環境です。
日本は物価高によって利上げが予想されていますが、政治状況がそれを許しません。国民世論はインフレ対策として減税を強く望んでいますから、夏の参院選ではどの党も緩和策を打ち出してくるのは間違いありません。
一時的に円高に振れる状況はあるかもしれませんが、中長期的にはゆるやかに円安が進んでいくのではないでしょうか。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは48のNEUTRAL(中立)水準です。
基準としているS&P500は横ばいでしたが、Fear & Greed Indexは大きく下がりました。これは何を意味するのでしょうか。
細かな統計を見ても、これといった目立った動きはありません。
市場を動かすアメリカの経済指標でもっとも重要な雇用統計も通過しましたし、ここから大きな変動は起こりにくい状況です。
put/call ratioとVIXがかなり低いので、市場が楽観視しているのはやや気になるところです。これがすぐさま株価下落の引き金になるというわけではありませんが、調整時のボラティリティは上がりやすい環境です。

【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)
今週はCPIの発表があります。
市場予想は前月と変わりありませんので、よほど大きなミスが無い限りは株価への影響は限定的だと思います。
FRBはすでに利下げを実施しており、あとはペース調整をどうするかというところです。
最近ではあまり話題にもならなくなってきましたが、もうほとんどソフトランディングもしくはノーランディングを達成しているんじゃないでしょうか。もしそうなら、今の上昇トレンドはまだ始まったばかりだといえますから、この先数年は大きな株価上昇が期待できるんじゃないでしょうか。
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