ナスダックは先週からかなり上げていましたが、アメリカ市場の祝日明け20日に下落しました。20日の東京市場ではキリ番の$20,000を抜けて強かったのですが、欧州市場が開いてから下落が続き、アメリカ時間でも下げが止まりませんでした。
基本的には上昇トレンドですが、若干の調整が入ったところです。
5月31日の下げ止まりから、6月5日に高値を抜いたところではっきりとした上昇トレンドが生まれています。3月22日につけた$18,700を突破しており空売りの損切や踏み上げがきていると考えると、しばらくは強気が続くと見ています。
もちろん、数日単位での調整は入ってきますし、一方的すぎるよりはじりじり上がってくれた方が上昇も長続きするので昨日の下げはあまり悲観的に捉えていません。
この数日間はボリンジャーバンド2σに乗せる強いトレンドがでていたのですが、20日に下回ってしまったので調整局面になりました。
アメリカ市場ではピンクの5日線でなんとか下げ止まったのですが、東京時間では5日線の少し下から始まっているのでちょっと弱気です。個人的な願望としては、ここで反発して5日線の上にまた乗せてくれると強い上昇トレンドが再開してくれるのですが、どうなるのでしょうか。
デイトレの目線で考えると、5日線を背に空売りも考えらそうです。つまり、ここを上抜ければ空売りの損切が入るので上に上がりやすくなります。
下げが続いても、10日線のある$19,550、フィボナッチ23.6%の$19,400、週足2σの$19,500あたりは固そうです。
ここを下抜けると、20日線$19,200やフィボナッチ38.2%の$19,000がサポートラインになりますが、ここまで来てしまうとこの1週間の上げを消してしまいまうことになるのでちょっと嫌な展開になります。
VIX指数はかなり低い数値で推移しています。ボリンジャーバンドのバンド幅も上下に狭く、それほど急激な値動きはし難い形になっています。
ボリンジャーバンド3σを突き抜けて上昇しても、せいぜい16~18くらいで止まると思うので、株価が急落するということにはならないと思います。
僕はナスダックが下落しても$19,500や$19,000くらいで止まってくれるんじゃないかと予想しています。
ドル円はかなり高いところまで戻ってきました。4月末に為替介入が入りましたが、それを打ち消す動きになっています。
日銀は毎月6兆円の国債買入を継続していますし、これを縮小するような発言も出てきていますが、それでも月5兆円くらいの買入は続くと思われますので円安は止まりません。
また、アメリカが日本を再び為替操作をしていないかの「監視」対象に指定しました。「操作国」認定よりは低いレベルなのですが、これはもう為替介入するなよというアメリカからのメッセージなので日銀はもうしばらく介入できないでしょう。日本が為替介入する際にアメリカ国債を売って原資にするので、これをアメリカは嫌がっているようです。
また、日本の金利も徐々に上がってきて、日銀は利上げを迫られてきていますがどうするのでしょう?夏に0.25%、年内にせいぜいもう一回で0.5%となっても日米金利差は埋まりません。
日本の大企業は円安で儲かっているのですが、国内投資はそれほど進んでいないように見えます。グロース株(旧マザーズ)なんてコロナの底値付近まで低迷していますからね。金利を上げたら景気後退しながらインフレは止まらないというスタグフレーションになってしまうかもしれません。
僕は中小企業に勤めているのですが、去年の設備投資がかさんだ影響で夏のボーナスが0.5カ月分しか出ないと言われました……
税金や車検でかなり出ていったんですが、ボーナスだけではまったく足らずに大赤字です。定額減税とか、焼け石に水ですよ。
円安は株価にはプラスに働くので、持株の値上がりだけが心の支えです。
【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
ちょっと気になるのはFear & Greed Indexです。
最近、株価は結構上げてきているんですがはまだFearのままなんです。強欲になっておらず、まだまだ上昇余地があるということになるのでさらなる株高を期待しています。
ただ、いくつかの指標が株価の割高感を示しているので注視しています。
MARKET MOMENTUMは超強欲(EXTREAM GREED)になってます。今の株価は移動平均からかなり離れているようで、いずれは平均回帰すると考えると積極的な買いが入りづらくなります。しかし、これ自体が下落のきっかけになるわけではありませんし、どこで調整が入るかはわかりません。
put/call ratioも低いです。つまり、空売りヘッジしている人が少ないので、下落が始まると大きな調整に繋がるかもしれません。
SAFE HAVEN DEMANDでは、最近、国債にお金が流れていることを示しています。アメリカの利下げが近いと予想されており、キャピタルゲイン狙いの買いも入っていそうです。これが継続すると株の利確が入って上がり難くなります。
とはいえ、総合的に見ると大きな下落に繋がるようなサインには見ていません。ここ数日でかなり上げてきたので、祝日明け・週末ということもあって調整が入っているのだと思います。
来週は週後半に重要イベントが並んでいるので、それまでは様子見モードに入りそうですね。イベント通貨して安心買いが入り、$20,000をまた上抜けてくれる展開になれば一段高が期待できるんですが、さてどうなるんでしょう!
- 6/26(水)23:00 5月新築住宅販売件数
- 6/27(木)21:30 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
- 6/28(金)21:30 5月個人消費支出(PCEデフレーター)
【GMO外貨】経済指標カレンダー(https://www.gaikaex.com/gaikaex/mark/calendar)
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