【6/28】ナスダック100チャート分析-2024年

投資

今週のナスダックは先々週、先週の強い上昇がいったん止まり横ばい相場となりました。$20,000のキリ番を付けたところで利益確定の動きがありましたが、底値は固く大きな下落には繋がっていません。$20,000に張り付くような値動きが続いており、ここを上抜ければ一段高となりそうです。

心理的な節目で先物が大きく動いたこともあり、先物と現物のQQQなどとの若干の乖離が出ています。これはどこかで解消されるでしょうが、しばらくの間はボラティリティの高い値動きにもなるかもしれません。

7月上旬にはETFの分配金を捻出するための売りが出るため、例年では買いづらい状況になります。しかし、それでもなお上値を試すような値動きになっているのでかなり強い上昇トレンドだとも言えます。

2024/06/28 ナスダック100

ボリンジャーバンド2σに乗せる強いトレンドが破られ一旦調整となるかと思われましたが、5日線と10日線に支えられて反発しました。同じラインにボリンジャーバンド1σも重なっておりテクニカルが意識されたような値動きです。

また、週足2σも意識しているので長期トレンドもまだまだ上昇を示しています。

フィボナッチ23.6%の$19,400まで下がるかもしれないと思っていましたが、そこまで下がることなくかなり浅いラインで反発しています。

RSIは株価が横ばいで推移しているため、95から85ほどに下がってきており割高感は少し解消されてきています。これが50を切ってしまうと一転して下落相場を予感させてしまいますが、50~80ほどで推移してくれるのであれば株価のもう一段高が期待できます。

$20,000は心理的な節目ではありますが、この数日でこのラインを挟んだ上下を繰り返しているのでここでのポジションはかなり解消されていると思います。スキャルピングやデイトレでは一時的に意識されやすいポイントですが、長期目線では通過点に過ぎないでしょう。

2024/06/24/ ヒートマップ

ナスダック市場をけん引してきたエヌビディアに15%ほどの下落が入ったので天井かと身構えましたが、一方でグーグルやアマゾンなどが好調となり資金の循環が起っているようです。

アップルは横ばいですが、先週に新高値を更新しているので高止まりといったところです。

低迷していたテスラも7%弱上げており、チャート上もダブルボトムの下値切り上げの理想的な形です。$200の節目を上抜ければ勢いづいてさらなる上昇につながるかもしれません。

ナスダック100全体としては高値を維持し、さらなる上昇を狙える状態です。

2024/06/28 VIX指数

VIX指数は相変わらず低い数値で推移しています。VIX指数は値動きの激しさを示す指標なので、これが低いということはそれほど大きな値動きが無く安定した相場だと言えます。

かなり下限値に近い水準になってきているように見えますが、2016年から2017年ごろにはVIXが今と同様に12くらいでしたが次第に8くらいまで下がっていたこともあるので、数値が低いから株価はもう上がらないということにはなりません。

2017年の株価は1年を通してジリジリと上がっていく相場でした。もし今年も同じようなことが起るとすると、年末にかけてさらに株高になるのかもしれません。

2024/06/28 ドル円

ドル円は為替介入のあった水準を超え、なんと37年半ぶりの円安水準に達しました。

4月29日に160円に達した後、為替介入によって一時は152円を割る展開になりましたが、それから下値を切り上げながら2カ月ほどで高値を抜く形になりました。個人的には、為替介入をするなら心理的な節目である150円を割らないと意味が無いかなと思ってました。

市場は為替介入があるかもしれないと恐る恐るといった状況でしたが、160円を抜けてもどうやら介入は無いぞと判断され161円まで一気に吹き上がっています。

当局はさらなる為替介入を示唆するような発言をしていますが、僕は直近では無いのかなと思っています。

というのも、先週にアメリカが日本を為替操作国の疑いのある「監視」対象に指定したからです。これはアメリカからの警告でしょう。1度くらいは許すけど、次は無いぞと。

日本は為替介入する際に、その原資としてアメリカ国債を売ることになります。アメリカ政府からしたら国債を売られるのは嫌ですから、日本の為替介入にストップをかけてきたのです。

今の状況が続けば165円くらいまではすぐに行けそうです。

ただし、最近の経済指標でアメリカ経済の減速が見え始めてきました。アメリカで利下げが実施されれば日米金利差は縮小して今度は円高になりますから、180円や200円といったところまで円安になる可能性はかなり低いんじゃないでしょうか。

かなり少ない数の利下げを今年、来年行うと考えれば、150円くらいに押し戻されるのかなと予想しています。つまり利下げによって株高になったとしても為替変動によって米国株の含み益は10%くらい相殺されることは想定が必要です。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)

Fear & Greed Indexはやや上昇してきてNEUTRAL(中立)になりました。

株高なのにFEAR(恐怖)のままで、ちょっと不気味だなと思っていたので少し安心してきました。中立から強欲くらいの水準であれば、安定的に株が上がっていくので今後に期待できそうです。

今年はすでにかなり株高が進んでおり、円建てナスダックは円安も加えて新年から約30%も含み益になっています。

それでもまだジャンク債(JUNK BOND DEMAND)などはかなり低水準で推移していますし、小型株の集まるラッセル2000指数はまだ2022年の高値には達していませんからバブル的な株高ではありません。

週明けは7月になり、金曜日には雇用統計があります。週前半は利益確定や様子見モードになるかもしれませんね。アメリカ経済の減速も観測されてきていますので、来週の指標次第ではトレンドの変わるような大きな動きになるかもしれません!

  • 7/1(月)23:00 6月ISM製造業景況指数
  • 7/3(水)21:15 6月ADP雇用統計
  • 7/5(金)21:30 6月非農業部門雇用者数変化
  • 7/5(金)21:30 6月失業率
  • 7/5(金)21:30 6月平均時給

【GMO外貨】経済指標カレンダー(https://www.gaikaex.com/gaikaex/mark/calendar)

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