今週のナスダック100は横ばいとなっています。アメリカ大統領選挙という今年最大のイベントを通過し、注目されていたエヌビディアの決算も消化したところで、今は静かな相場が続いています。
今年も残りあと1ヶ月となりました。ナスダック100をテクニカルとファンダメンタルズ分析していきます。
時価評価額 | 評価損益 | |
8/31 | 9,024,840円 | +1,121,135円 |
9/30 | 9,161,680円 | +1,229,220円 |
10/29 | 10,035,740円 | +2,103,280円 |
11/5 | 9,806,060円 | +1,873,600円 |
11/11 | 10,444,060円 | +2,511,600円 |
11/18 | 10,236,710円 | +2,304,250円 |
11/26 | 10,268,610円 | +2,336,150円 |
まったく値動きの無い1週間となりました。
ナスダック100はじりじりと上がってきているものの、ドル円の上昇が一服したことによって、円建ての含み益は相殺されています。
先月末と比べると約2%増えています。実際には3%下がって、7%上がり、また2%下がって今の価格になっていますね。横這い相場にはやきもきしますが、徐々に値上がりしているところはポジティブに捉えたいです。
月2%の値上がりでも1年積み上げれば24%にもなりますし、実際に今年は円建てのパフォーマンスが30%に達しています。
年初($) | 11/26($) | 年初来上昇率 | |
ダウ平均株価 | 37,715 | 44,736 | 18.62% |
S&P 500 | 4,742 | 5,987 | 26.24% |
ナスダック100 | 16,543 | 20,804 | 25.76% |
ラッセル2000 | 2,012 | 2,442 | 21.33% |
SPDR Gold Trust(GLD) | 190.72 | 242.48 | 27.14% |
日経平均株価 | 33.288円 | 38,036円 | 14.21% |
今週は中小株のラッセル2000が約7%の大幅高となっています。ダウ平均も3%の値上がりで過去最高値を更新しています。
ナスダック100も2.5%伸びていますが、パフォーマンスとしてはアメリカ株の中では一番低い水準となってしまいました。リスクを負ってボラティリティの高いナスダックに投資しているのに、SP500に負けてしまっているのはちょっと残念なところです。
米10年債利回りが4.5%に達したところで大口の買いが入ったというニュースが出ており、金利高の天井がついたということで小型株やゴールドが急伸したようです。ビットコインも10万ドル目前です。
一方で日経平均はというと、なんと先週比で約1%下落しています。今年のはじめにバブル最高値を更新して日本株の時代が来ると注目されましたが、4万円を割れてからなかなか回復せずに停滞してしまっています。
数ヶ月や1年といった短期間であれば日本株のパフォーマンスがアメリカ株を上回ることはあるかもしれませんが、10年単位の長期投資となるとやはりアメリカ株には勝てないのかなと思っています。

先週は特に材料となるイベントもなく、予想通りボックス相場となりました。
ローソク足を見てみると、長い下髭がいくつも並んでいます。これは、かなり利確や売り圧力があったものの、下の方では買いが入っていることを表しています。
チャートとしては上を目指しているように見えますが、大きく伸びる手がかりが不足しているのかもしれません。すでに今年は25%以上も値上がりしていますし、上がったら利益確定されるだろうという心理状態から上値が重くなっていそうです。
特に年末にかけては今年の損益確定させる取引も活発になってくるので、積極的に上値を追うトレードはし難くなります。
ボリンジャバンドと移動平均線はともに横ばいで方向感がありません。特に材料が無ければ$20,000~$21,500のボックス相場がしばらく続きそうです。

続伸していたドル円は一息ついている状態です。
週足チャートではボリンジャーバンドの+1σに頭を押さえつけられている形となっています。流れに逆らって160円までV字回復するシナリオも考えられましたが、+2σが158円まで下がってきているのでその可能性はかなり低くなりました。
ドル円は一旦押し戻されそうな雰囲気ですが、移動平均線も上がってきており150円付近では買い支えられそうです。
ファンダメンタルズでは米国債の利回りが頭打ちしたかというニュースも入っており、短期的には円安にはなりずらい状況です。
一方で、トランプ次期大統領は中国をはじめ、同盟国やパートナー国にも関税を課すことを明言しており、それが実行されればインフレ要因になり金利高が継続、円安に繋がるとも見られています。
色々な思惑が錯綜しており為替の先行き予想は非常に困難ですが、来年からはボラティリティが高まることは覚悟しておく必要がありそうです。

【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは61のGREED(強欲)水準です。
アメリカの大統領選挙後はあまり値動きがないまま2週間ほどたちましたが、これは悪い事では無いと思います。
時間が経てば企業の利益は上がっていきますから、基本的には株価も上昇します。平穏無事で何もないということは、プラス材料だと言えます。
年が明ければトランプ大統領が市場をかき回してくれるでしょうから、静かな時間を楽しめるのは今だけかもしれません!

【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)
今週は新築住宅販売件数、GDP発表、個人消費支出PCEデフレーターの発表があります。
市場予想を見る限りでは先月とあまり変わりがなさそうですね。
アメリカ経済が堅調であれば、株価は徐々に上がっていきます。高インフレが根付いてしまうと金利高が続いて株価が一時的に下がるということもあるかもしれませんが、長期的には名目である株価はインフレによって値上がりします。
今の株価はバブルだと言う人もいますが、僕はどちらかというと現金が暴落しているという認識でいます。
これから現金の価値が上がると思いますか?仮に経済が鈍化したとしても、世界中の政府は現金を刷って景気刺激策を打ち出すでしょう。日本政府はいまだにデフレ脱却と言っていますし、日本円が上がる可能性は低いと思います。
数ヶ月単位の一時的な円高や株安といった揺り戻しの動きはどこかであるかもしれませんが、長期的なトレンドは円安株高だと思って投資を継続していきます。
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