今週のナスダック100は一歩後退しました。アメリカの大統領選挙のトランプ氏が当選したことにより株価が大幅に上がっていましたが、その過熱感が抜けているようです。
ナスダック100のチャートをテクニカルとファンダメンタルズ分析によって、これからの株価動向を探っていきます。
時価評価額 | 評価損益 | |
8/31 | 9,024,840円 | +1,121,135円 |
9/30 | 9,161,680円 | +1,229,220円 |
10/29 | 10,035,740円 | +2,103,280円 |
11/5 | 9,806,060円 | +1,873,600円 |
11/11 | 10,444,060円 | +2,511,600円 |
11/18 | 10,236,710円 | +2,304,250円 |
今年最大のイベントであるアメリカ大統領選挙によってナスダックは高値更新しましたが、今は一旦押し戻されて方向感を探る展開になっています。
円建ての含み益は先週から2%ほど減りましたが、大統領選挙前と比べると4%ほど高い水準です。
今年の株価はアノマリー通りに動いている印象があるので、一旦調整が入った後はサンタクロースラリーや年末ラリーと呼ばれる上昇相場が期待できるのかなと思っています。
トランプ大統領の動きによって株価が大きく動く可能性はありますがそれも年明け就任後でしょう。
年初($) | 11/18($) | 年初来上昇率 | |
ダウ平均株価 | 37,715 | 43,444 | 15.19% |
S&P 500 | 4,742 | 5,870 | 23.78% |
ナスダック100 | 16,543 | 20,394 | 23.27% |
ラッセル2000 | 2,012 | 2,303 | 14.46% |
SPDR Gold Trust(GLD) | 190.72 | 236.59 | 24.05% |
日経平均株価 | 33.288円 | 38,369円 | 15.24% |
先週と比べるとほとんどのセクターで値下がりしています。しかし、大統領選挙前と比べればまだ高い水準なので、利確などの調整の範囲内の値動きといえそうです。
アメリカの10年国債の利回りが4.4%まで上昇しており、利下げペースが鈍化するという見方が強まっているようです。この影響によってゴールドが大きく値下がりし、ピーク時よりも10%ほど下落しています。今年はゴールドが独り勝ちかと見られていましたが、年初来上昇率を比べてみるとSP500やナスダックに並ぶところまで後退しました。
現在はトランプ大統領の返り咲きの影響で仮想通貨にかなりの資金が流れています。ビットコインは9万ドルを突破して高止まりしており、年初来パフォーマンスはなんと104.9%です。
この高いボラティリティには素人ではちょっとついていけませんね。
それにしても、日本はいまだに仮想通貨に最大55%もの課税をしていることに理解ができません。こんなに税率が高ければ日本人は投資に参加できずに世界に置いて行かれるだけですし、お金持ちは海外に資産を移してしまうでしょう。
ナスダック100は大きく押し戻され、アメリカ大統領選挙の前の水準にまで後退してしまいました。
テクニカル的にはちょっと嫌な動きになりました。
ブレイクした後に$21,000がサポートラインとして機能することが期待されていましたが、そこが割られてしまうと一気に売りが加速して$20,500まで下落しました。
先週金曜日は終値ベースで20日線を下回っており、5日線が10日線に潜り込むような動きを見せています。選挙後の勢いは完全に失われており、また方向感の無いボックス相場に突入してしまいました。
ボリンジャーバンドは平行線になっており、やはり上下どちらに行くか定まっていません。
$20,000付近まで下がればボリバン-2σや値ごろ感で買われることになりますが、$21,000まで上がれば利確が意識されます。何か大きな材料が出るまでは横ばい相場が続きそうです。
円安基調が続いており、一時156.7円まですすみました。米国債の金利が高止まりしており、10年債では4.4%まで戻っていることが大きな要因になっています。
ただし、ドル円の週足チャートではボリンジャーバンドの+1σや+2σが上から押さえつけるような形をとっており、これ以上の上昇はかなり厳しくなります。ちょうどフィボナッチ23.6%のある156.6円付近で止められたのも、テクニカルが意識されているように見えます。
しかし、ここまで一気に戻ってきたとなると全戻しも意識されはじめてきます。日銀の為替介入によって市場が歪められた一面もありますから、窓埋めの様な値動きとなって160円をつけるという展開も考えられますね。
押し目をつくらないV字回復の値動きは読みづらく、ずるずると上がっていってしまうことも少なくありません。今の相場はかなり難易度が高いですね。
【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは51のNEUTRAL(中立)水準です。株価が後退した影響で先週から10ポイント下がっています。
アメリカ大統領選挙の影響で、ポートフォリオの組み換えが行われているようです。緩和姿勢のトランプ大統領の影響でインフレや高金利が長引くと見られており、国債やゴールドなどから資金が抜けていっています。
環境関連など民主党よりの企業の株価が落ち、防衛関連や仮想通貨などが急騰しています。テスラが暴騰しているのは言わずもがなですね。
悪いニュースで株価が落ちているようではありませんから、今の価格はそれほど悪くないんじゃないかと思います。
ウォーレンバフェットが現金保有率を高めているというニュースがあり、彼に倣って株を売った方が良いんじゃないかという意見もありますが僕はそれには同意しません。
むしろバフェットの貯めている現金が投資に向かった際に、株価が上がるんじゃないかと期待しています。GAFAMなどのCEOが自社株を売ると話題になりますが、彼らがそのお金をすべて娯楽に消費するとは考えにくく、新規事業に投資したりポートフォリオのリバランスをしているだけの可能性が高いです。
もし自分のポートフォリオがテスラ100%だったら、一部を利確してナスダックなどに乗り換えたくなると思いませんか?
個別株を買っている人には影響があるかもしれませんが、ナスダックやSP500などのETFであればそういったニュースに惑わされる必要はありません。
今週は重要な経済指標はありません。
チャートもボックス相場に戻ってきてしまっていますし、ファンダメンタルズも材料不足なので株価はそれほど動かなさそうですね。
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