先週のナスダック100は下落しました。ドル円も小幅な下落となり、大きく上がっていた円建て資産の含み益は後退してしまいました。雇用統計や、アメリカ大統領選挙に備えた警戒売りが重なったようです。
時価評価額 | 評価損益 | |
8/31 | 9,024,840円 | +1,121,135円 |
9/30 | 9,161,680円 | +1,229,220円 |
10/29 | 10,035,740円 | +2,103,280円 |
11/5 | 9,806,060円 | +1,873,600円 |
10月末には1000万円台に乗せていた僕の資産もまた900万円台に戻ってしまいました。1週間の間に3%ほど、約30万円の含み益が減っています。
サラリーマンの給与1か月分くらいの金額ですから痛いですね。
とはいえ、大きく下がっていた8月や9月と比べると資産はかなり上がっています。年初来の含み益は約24%と非常に大きなリターンを得ています。
10月末でアメリカはサマータイムが終わり、ニューヨーク市場が開く時間が日本の11時半に戻りました。
年初($) | 11/5($) | 年初来上昇率 | |
ダウ平均株価 | 37,715 | 41,794 | 10.82% |
S&P 500 | 4,742 | 5,712 | 20.45% |
ナスダック100 | 16,543 | 19,963 | 20.67% |
ラッセル2000 | 2,012 | 2,219 | 10.25% |
SPDR Gold Trust(GLD) | 190.72 | 252.83 | 32.57% |
日経平均株価 | 33.288円 | 38,526円 | 15.74% |
この1週間のアメリカ株はダウとS&P 500が2%の下落、ナスダック100は約2.5%の下落となりました。
ゴールドも下がりましたが、-0.5%ほどの下落にとどまっております。警戒感のある中で安全資産の役割が働いているようです。
意外なことに日経平均は-1.5%と、アメリカ株よりも下げ幅が小さく抑えられています。年初来の上昇率ではダウとSP500の間くらいの立ち位置ですね。
コロナ後から大きく注目されはじめたインド株のNifty 50も今年のパフォーマンスは10.36%とそれほど奮わない状況です。過去5年で2倍になっているので、勢いはやや失速してきているのでしょうか。
過去5年のパフォーマンスはナスダック100が140%と一番高く、SP500とゴールドが85%、日経平均65%、ダウ50%、ラッセル2000が40%となっています。
ナスダック100は下落しましたが、サポートラインの$20,000付近で踏みとどまっている状態です。
高値に張り付いて上抜けるような動きを見せていましたが、雇用統計の前に売りが出されてしまいました。雇用統計の中身は悪かったものの、さらに下げるということにはならず、ボックス相場の中で推移しています。
5日線と10日線が20日線の下に潜り込んでしまったため、9月初めから続いていた上昇トレンドは一旦終わってしまった形です。ボリンジャーバンドは完全に横ばいとなっており、バンド幅も狭く動きにくい状態です。
ただ、あくまで利確の動きの範囲内で、積極的に売り仕掛けされているような雰囲気でもありませんから、僕は今のところ楽観視しています。
今は-2σにタッチしており、ロング勢の買いが入りやすいポイントです。50日線も上がってきましたから、$20,000のラインはかなり固そうです。
現在はアメリカの大統領選挙という大きなファンダメンタルズが頭を押さえている状態ですから、ここを通過すれば上値は軽くなるんじゃないかと期待しています。
ドル円は150円台で推移しています。
株価チャートとは違ってまだ20日線の上に乗せており、上昇の勢いが残っています。雇用統計が悪く一時的に円高に振れたものの、すぐにリバウンドしていましたから円安基調は強いです。
雇用者数は予想より10万人も下回る1.2万人増だったのですが、失業率が9月と同じ4.1%だったので景気悪化はそれほどしていないようです。また、アマゾン決算が良く利益が大きく伸びていることからもアメリカの消費が旺盛だということがわかります。
11月の利下げは0.25%と小幅にとどまるという見方が強く、ドル円は底堅いです。
アメリカ大統領選挙の結果による為替への影響は非常に読みずらいのですが、ハリス大統領になれば現状維持でしょうから、極端な値動きにはならないのかなと思っています。
もしトランプ大統領が返り咲けばFRBへの利下げ圧力などのドル安誘導が予想され、円高に振れやすいくなりそうです。
【CNN】Fear & Greed Index (https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed)
Fear & Greed Indexは43のFEAR(恐怖)水準です。
株価の下落は2%ほどでしたが、Fear & Greed Indexは20ポイントも落としていますね。4年に一度のビックイベントであるアメリカの大統領選挙が迫っており、警戒感が高まっているようです。
VIX指数は22、put/call ratioは0.74、国債やゴールドにもかなり資金が入っており、市場はかなり備えができているようです。
トランプ氏が運営するTruth Socialのような個別銘柄は値動きが激しくなるでしょうが、SP500やナスダックのような市場平均に連動するETFであればそれほど影響はありません。
むしろ、例年通りであれば選挙が通過すればその後は年末にかけて株価は上がりやすいです。
【外為どっとコム】経済指標カレンダー(https://www.gaitame.com/markets/calendar/)
今週の経済指標は5日24時にISM製造業景況指数が発表されます。予想の数値は53.8と高く、景気拡大を示しています。
やはり注目なのは、アメリカの大統領が誰になるかですね。
ハリス氏であれば、バイデン路線が維持されるのでそれほど大きな変化はなさそうです。問題はトランプ氏が返り咲いた場合ですね。
ほとんど勘による予想ですが、僕はトランプ氏が大統領になるんじゃないかと見ています(自分が投票するなら消去法でハリス氏ですが)。
まず、基本的に選挙時の経済状況が結果にもっとも影響を及ぼすと思います。
現状に満足している人が多ければ現職や与党が勝ち、改革を求める声が大きければ政権交代に繋がります。候補者の主張や政策よりも、国民が変化を望むかどうかがカギとなります。
今のアメリカでは、急激なインフレによって苦しんでいる人の方が多いと思いますから、挑戦者であるトランプ氏にかなり有利な環境だと思います。
また、現時点での支持率が拮抗していることもトランプ氏優勢を示唆しています。
トランプ支持者はメディアに対する反発が強く、市場調査に協力的ではなかったりアンケートに嘘をつく人までいると言う分析がされています。この傾向は日本の選挙でもあって、最近は大手メディアによる予測の精度が以前と比べて落ちているそうです。
その誤差も含めてメディアは予想を出しているようですが、その結果がここまで拮抗するということがあるのでしょうか。これはどちらかというと、予想を放棄しているようにさえ見えます。
そして、トランプ氏には熱狂的な支持者が多いため、投票所に足を伸ばす確率が高いと思われます。アメリカの大統領選挙でも投票率は6割ほどですから、投票意欲の高い支持者が多い陣営は非常に強いです。
トランプ氏は過激な発言が多く予想が不可能なため、株価は大きく揺さぶられる可能性があります。
例えば、対中関税をかければ経済の鈍化が嫌気されて株価が急落します。世界中に張り巡らされた供給網や販路が混乱しますからナスダック100への影響は避けられません。一方で、彼はウクライナ戦争を終わらせるとも発言しており、その通りになれば世界の安定化に繋がりますから株価にはプラス材料となります。
また、彼はビジネスマンですから基本的には株高政策に積極的です。FRBには利下げを強く要求するでしょうから、ドル安株高になりやすいです。為替変動と株価の値動きが複雑に絡まってきますから、日本人投資家にとっては難しい局面になりそうです。また、その影響でインフレが再熱してしまえば市場も不安定になってしまいます。
それでも基本的にはアメリカの経済は強いですから、長期的には株価は上がっていきます。一時的に大きく株価が落ち込んだとしても、買い場を提供してくれているんだと思うくらいがちょうど良いかもしれません。
僕の投資戦略はどちらが大統領になったとしても変わることなく、ナスダック100を握り続けて長期投資を継続していきます。
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