僕はテレワークの時間が増えたことで、仕事をしながらyoutubeを見る（聴く）ことが多くなりました。
作業との同時並行なので、基本的には映像よりも音声だけで理解できるコンテンツを好みます。定期的に見ているのは歴史解説系の動画ですね。あとはテレビニュース、株価の情報などはよくチェックしています。
僕は最近では、言論系の著名人やyoutuberの配信や動画をよく見ます。有名どころでは、芸人の中田敦彦のYouTube大学、ひろゆき、堀江貴文 ホリエモン、岡田斗司夫といった方々のチャンネルですね。
youtubeがテレビと違って面白い点は、編集が少ないところです。ミスタービーストだったり、ヒカキンのようなほとんどテレビと同じかそれ以上のクオリティで動画を作っている人もいますがそれはごく一部のトップ層だけです。
昔はヒカル（Hikaru）も見ていたことがありますが、やらせが発覚したり色々な炎上事件を経て見なくなりましたね。トップユーチューバーになってしまうと、リアル感が失われてしまうチャンネルが多いのが残念です。
演出が入るのであればテレビの方が面白いですし、僕がyoutubeに求めているのはリアル感です。
おそらく、youtuber自身がお金をかけられないこと、そして編集技術が無いことが原因ですが、その反面でよりライブ感が出せるというメリットにもなっていると思います。
特に言論系のyoutuberの場合、思考の過程を見ることができるのが一番興味深いです。
はじめからシナリオが決まっているテレビ番組と違って考えながら答えを出していくので、場合によっては矛盾したことを言ってしまったり、データが間違っている、最初と最後で結論が違う、過去の発言と正反対の事を主張するということもままあります。
もちろん間違いは無い方が良いのですが、それよりも著名人がどういったプロセスで考え、行動しているのかを垣間見えることの方が価値があると思います。
「ひろゆき」という人物を分析する
ひろゆきはライブ配信を完全に無編集でアップしているのが特徴的です。
もともとは2ちゃんねる（現5ch）という匿名掲示板の創設者で、ニコニコ動画の立ち上げなどにも関わるIT経営者です。最近では、もっぱらyoutubeやテレビに出演するコメンテーターというイメージのが強くなっていますね。
西村 博之（にしむら ひろゆき、1976年〈昭和51年〉11月16日 – ）は、日本の実業家、論客。日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者。英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人
西村博之 – Wikipedia 2024年9月26日 (木) 18:19
ひろゆきの言動に関しては、僕は賛同できる部分は五分五分といったところです。これは的を射た意見だなと思うこともあれば、そもそも根拠としているデータが怪しいものもあります。
それはそうと、ひろゆきの思考プロセスはとても理路整然としていて、賢い人だと評価しています。
ルーツを辿ると祖父は競走馬を育てる西村牧場の経営者、父親は国税局税務署員だそうです。ひろゆきはどちらかというと、おじいちゃんの血が濃いのかもしれませんね。
通っていた中央大学教育学科心理学コース（現：文学部人文社会学科）は、現在の偏差値66~70だそうです。結構良いところにはいっているので、勉強も出来たのでしょうね。配信では、あまり勉強しないで受験テクニックを駆使したなんて言っていましたが、それが事実なら地頭はかなり良さそうです。
1年浪人しているようなので、実際のところはどうなのでしょうね。
1998年1月に5chの元になるウェブサイトを立ち上げていたそうです。僕もwebサイトの作成やプログラミングをしますからその難しさはわかりますが、当時はそれこそネット黎明期で情報も少なかったでしょうから、大学生のひろゆきがその知識を得て実際に作れたことは凄いことです。
掲示板サイトを作るためには、サーバーの創設、データベースの構築、webサイトのプログラミング、webサイトのデザイン、ドメインの取得、課金システムや広告導入など、非常に専門性の高いスキルがいくつも必要です。
大学では心理学を専攻していたそうなので、完全に独学で作り上げたというのは驚きです。
そして、立ち上げから半年で1000万アクセスもあったというのも驚異的です。
ひろゆきの経歴は素晴らしいですが、人間性に関しては賛否両論ありますね。
ひろゆきはいくつもの裁判で負けて賠償請求されており、本人曰く累計で30億円を超えているそうです。しかし、お金を一切払わないで踏み倒しています。
民事裁判の場合、賠償金を払わなくても逮捕されて刑務所に入れられることはありません。また、資産を例えば海外の口座などに入れておけば差し押さえされることもないので、踏み倒すことができるようです。
海外の口座を差し押さえるとなると現地の弁護士や裁判所での手続きが必要になりますから、あれこれしているうちに他の国の別口座に移動してしまうのでしょう。資産が見つからなければ、債権者は高額な弁護士費用を回収できませんから泣き寝入りになってしまいます。
この件の問題点は、実際に踏み倒せてしまっていることと、そんな人物が公然とテレビ番組にも出演してしまえる社会だということだと僕は思います。
ひろゆきに限らず、賠償金が払われないということはよくあることです。犯罪を犯す人は経済力がない人が多いですし、刑務所に入ってしまえば仕事もなくなります。残念ながら、犯罪に巻き込まれないように自己防衛するしかないというのが現実でしょう。
一方で、後者の方はどうでしょうか。賠償金を踏み倒すような人物をテレビやネット番組で起用することは倫理的に良くないことですし、法律に従わなくてもなんの不自由もなくテレビにも出れてしまうと皆が認識してしまえば社会秩序は崩壊してしまいます。
それを視聴して間接的に企業やひろゆきを支えている私達ユーザーにも責任があるでしょう。視聴率が取れなければ、企業もそういった人物を使わないようになります。僕自身も、彼の出演する番組やyoutubeの視聴はすべきではないのかもしれません。
日本は治安が良い反面、被害者救済の世論が高まりづらいという問題もあります。結果的に日本の刑罰は世界水準と比べても軽いものになってしまっています。
こうしてひろゆきに関するブログを作ること自体も控えるべきか僕の中で葛藤があります。批判をしながらもブログのコンテンツとして利用しているという事実は否定することができません。
そして、このブログを見た人はひろゆきへの関心が薄れるのか、それとも逆に興味を惹かれるのか、どう影響するのでしょうか。
もう少し彼を分析すればこの答えはえられるかもしれません。
ひろゆきは、遅刻グセがあると言われています。実際に、ゲストの政治家などを待たせることもしばしばのようです。
遅刻グセというとロシアのプーチン大統領が思い浮かびます。プーチンは首脳会談でわざと遅刻して相手を待たせることで自分を大きく見せようとするそうです。ひろゆきが遅刻をしても仕事のオファーが無くなることはありませんし、そうすることで優越感をえているのかもしれませんね。
また、ひろゆきはトークの際にわざと相手を怒らせるような挑発的な発言をよくします。相手が感情的になれば論戦の隙ができやすくなりますし、番組も盛り上がるということなのでしょうか。もしかしたら、遅刻も挑発行動のひとつなのかもしれません。
基本的に出演するのはエンターテイメント番組なので、尖ったキャラクター性が受けているのも事実です。すでに一生暮らせるだけの資産はあるわけで、もし炎上して仕事を失っても問題なさそうですしね。
「それって、あなたの感想ですよね」というひろゆきのセリフが一時期流行りました。
ひろゆきは相手の発言に対して根拠となるデータの提示を要求することが多く、それが不明確な場合は徹底的に追求します。
議論においてはエビデンスはとても重要です。
しかし、ひろゆき自身もかなり主観で話をすることが多いです。特に、ひろゆきが一方的にしゃべるだけで誰からの反論のないyoutube生放送ではソースの怪しい発言がかなり混ざっているように思います。
ひろゆきの根拠とするデータは基本的にはネット上のもののようで、その元ソースがどこなのか、信頼性がどれほどあるのかもまったくわかりません。これはひろゆきに限らず、あらゆる情報の信用性は担保が難しいという現実もあります。
最終的には視聴者自身が自分でデータを確認し、そのデータ自体もどこまで信用できるのかを見極める能力が求められます。
また、データの扱い方にも注意が必要です。
特にひろゆきは、ハズレ値を使って主張を正当化することがしばしばあります。
物事には白黒ハッキリしないものがたくさんあります。90％は白でも、残りの10％のグレーの部分を拡大解釈して、あたかも全体がグレーであったり黒だと言いきります。詐欺師の手口ですね。
例えば前述の賠償金踏み倒しの件もそうですが、悪いのは自分ではなく抜け穴のある法律が間違っていると主張する訳です。
バレなければ法を犯しても良い、罰金を払えば違反すること自体は悪ではない、そもそも善悪なんてものは存在しないとすら思っているかもしれません。
ただ、これがひろゆきの人間性のすべてだとは思いません。
ひろゆきは結婚していて奥さんがいます。そして、公言はしていませんがどうやらこどもがいるようです。
奥さんも顔出しで一緒に番組にでるなど仲は良さそうですし、少なくとも家庭内ではまともな人なのでしょう。どちらかというと、奥さんの尻に敷かれているようなところもあり親近感が湧きます。
ひろゆきは論破王と呼ばれたり過激な発言で有名ですが、頻繁に出演する番組の関係者やyoutuberとはむしろ親密そうにすら見えます。近しい人に対しても議論の中では厳しい意見を言う事もありますが、その日限りのゲストと比べると攻撃性やしつこさはかなり抑えられているように思います。
完全なサイコパスというよりは、かなりキャラクターを演じている部分があるように見えます。
特に、奥さんと共演している際は汗びっしょりになったり、普段と違った一面が見られるので面白いですね。
結局のところ、ひろゆきがどんな人物なのかを正確に知ることはできません。僕のようにネット越しから見る印象と、身近の人の評価は大きく違うでしょう。
でも、これは自分自身を含めてあらゆる人に当てはまることです。ロシアや中国、北朝鮮などの独裁者であっても、家族にとっては良い夫であり父親かもしれません。しかし、彼らは一方で恐ろしい虐殺や粛清を行ってきました。
自分の口から出た言葉は冗談だったとしても、ほんのわずかながらも本心が混ざっているものだと僕は思います。
ひろゆきの偏った発言や、倫理的に問題のある行動は許されないと思います。彼は賢い人ですし、意図的に行動している点も悪質性が高いと思います。
自分が当事者ではないとしても、それを見過ごしてしまえば回り回って自分にも跳ね返ってきます。
公約を実行しなくても当選してしまうので、政治家は公約を守らなくなります。給料を上げなくても文句が出ないので、経営者は賃金を上げようとはしません。
こんな社会は間違っていると思いませんか？
法律は最低限の秩序しか守ってくれません。より良い社会を作る原動力は、人々の倫理観や道徳です。
このブログは微力な僕が出来る行動のひとつです。どれだけ効果があるかはわかりませんが、少なくともやらないよりは良いと信じて続けていこうと思います。
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