こどもが大きくなって、言葉を話すようになると、自分自身も色々と考えさせられることが増えてきました。
こどもは早い子だと2歳くらいから、うちの子は少し遅くて3歳ごろから言葉が出てくるようになりました。とはいえ、はじめは語彙力も少ないですし、会話というよりお互いに一方的に話しているという感じです。
しっかりと会話として意思疎通ができるようになるのは5歳くらいからでしょうか。義務教育の小学校が6歳からスタートするというのも、こんな理由があったのかと気付かされます。
性善説や性悪説などの意見が分かれるところがありますが、こどもを見ていると性悪説の方が正しいのかなと思ってしまいます。そもそも善悪とは何かという問題もありますが、少なくともこどもは自分の欲望のままに行動し、都合の良い言い訳などをします。
弱いものをいじめて楽しみますし、悪いことを分かっていてやったり、平気で嘘をつきます。
こどもが悪いことをしたら親は叱ります。
ただ、その言葉は自分に跳ね返ってくることもあります。例えば、おやつは1日一回3時からというルールにしたら、親も同じようにしなければ不公平でしょう。
ちょっと疲れていたり、仕事の合間に息抜きとしてチョコレートを口に含みたくなりますが、こっそり食べようとしてもこどもはよく見ているもので指摘されてしまいます。
こどもが寝てからがやっと自分の時間だという親御さんは多いと思います。僕もそうです。そこで、どうしてもお菓子を食べたくなってしまいますが、こどもに言っていること矛盾していることで自責の念にさいなまれます。
こどもには厳しくしているけれど、自分には甘いなんて、最低な親ですよね。それでもどうしても我慢できなくて僕は食べてしまうんです。
夕食を食べた後でお腹いっぱいなのに、追加でポテトチップスを食べたくなります。寝るまでに消化しきれずに翌日胃もたれすることが分かっていても食べてしまいます。口の中が口内炎で痛いのにしょっぱいポテチが止まりません。
理性のかけらもありませんね。
理性的な生活をする
大人になると天井が見える、とよく言われます。
仕事では成績によって給料が変わりますし、役職といったハッキリとした上下関係を突きつけられます。そして、会社内には明らかに自分よりも賢くて仕事のできる人たちが沢山いるので、自分自身に限界を感じるようになります。
もちろん、才能豊かな人はどんどん上に行って活躍していくのでしょうが、その他大勢の一般人は程度の違いはあれどどこかで壁に当たると思います。
僕なんかは何十年も平社員をずっと続けて、どこかでもしかしたらちょっぴり昇級して部下が2~3人つく、くらいが関の山でしょう。
子供の頃は自分は何でもできて、絵を描いたり本を出して有名になり、行列の並ぶサイン会でファンサービスをして喜んでもらう……なんて妄想をしたりしたものですが、現実はまったく違いました。
こどもには厳しく叱りながら裏でこっそりおやつを食べる姿なんて、こどもの頃の自分が見たら幻滅しますよね。
そこで、僕は大人になろうと思いました。
天才的な才能が花開いて著名人として社会的な成功をするといった妄想はやめます。いつかホグワーツから入学の手紙が来ると思っていましたが、そろそろ諦めましょう。自分の能力の限界を認めて、出来ることをしっかりとやるのが一番良さそうです。
まずは、感情を制御し、理性的な行動を習慣づけることにします。
胃の中に入った食べものは、胃液とまざって粥状になる。
食べものが胃に滞在する時間は、平均2~3時間。お肉や天ぷらなど脂肪分の多い食べものは4~5時間かかる。
朝7時に起きるとすると、睡眠時間を8時間とるためには夜11時には布団に入らなければなりません。
そこから逆算すると、夜の7時くらいまでに夕食をとるのが理想です。結構はやいですね。
僕はテレワークの場合は夜7時に終わりますからすぐに夕食を取ればなんとかなりそうです。でも、出社すると帰宅が8時ごろになるので間に合いません。ごはんの量を減らすなどの対策が必要になりそうです。
そして、胃の消化時間を考えると夜にお菓子なんて食べてる余裕はどこにもありませんね。
消化に良さそうなおやつも探してみました。
- 油分が少ない
- 甘みが少ない
- 刺激が少ない
- 冷たくない
- 食物繊維が少ない
油と砂糖がダメとなると大抵の加工食品が外れてしまいます。
フルーツは健康食材ですが、豊富な食物繊維は消化に時間がかかってしまうので寝る前のおやつとしては適さないですね。
すべてに当てはめるのは非常に難しいですが、ヨーグルトが一番よさそうです。できればプレーンがベストでしょう。プレーンヨーグルトをそのまま食べるのは厳しいので、ハチミツをかけます。
とはいえ、夕食は食べているわけですし、理性的に考えればおやつは取らないというのが正解でしょう。抜け道を探すこと自体が間違いです!
あとは寝るだけなのですから、夕食の量も最低限で良いはずです。
食後の時間の過ごし方についても、考える必要があります。特に僕は仕事がデスクワークのため1日中パソコンをしており、目と脳は疲れて体はなまっているという不健康な状態です。
テレビやスマホ、パソコンを使わない趣味が必要になります。僕は昔からゲームが大好きなのですが、スマホとパソコンを禁じられるとちょっと辛いですね。
本を読む、絵を描く、モノ作り、勉強あたりが候補に上がります。
趣味というと後は運動系でしょうね。特に運動不足の僕には最適です。食後に運動すると消化不良を引き起こすので、時間を開ける必要があります。寝る前に30分くらいウォーキングするのが良さそうです。
実は僕は何度か、ランニングを日課にしようとしたことがあるんですが、なかなか続きませんでした。
雨や風で一度中断してしまうとやらなくなってしまいます。それに、特に何の目標のないまま継続するというのは難しいものです。健康のために運動するべき、というのは頭では分かっているんですけどね。
- 必要以上に食べない
- 運動をする
このたった2つだけでもなんと難しいのでしょうか!
どうしても難しい場合は、いきなり色々と手を出すよりも、ひとつづつ始める方が良さそうです。無理してどれもやらなくなってしまっては元も子もありませんからね。
僕の場合は、とりあえず食生活の改善から着手しようと思います。運動は、次のステップにしましょう。
うーんでも、こんな意識高い生活なんてうんざりするよ、と思う方もいるかもしれません。正直、僕もそうです。
こうしてみてはどうでしょうか。
ご飯を食べたらすぐに歯磨きする。
これって、意外と出来ていない人多くありませんか?こどもの頃は、親にしつこく歯を磨けと言われてしぶしぶやっていましたが、大人になってからは曖昧になってしまっていました。
朝は準備に忙しくて歯磨きを忘れることが多く、昼は急いで食べてすぐ仕事に戻ります。休憩におやつを食べるから後でいいかと自分に言い訳して結局、夕飯までそのままのことが多いです。かろうじて、寝る前には歯磨きするという習慣だけは残っていましたが。
それに、ご飯を食べた後に歯磨きをすれば間食をしなくなります。歯磨きをまたするのが面倒ですからね。
あたり前のことを、当たり前にするということから始めてみてはどうでしょうか。
車に乗ったらシートベルトを締める、これも出来ていない人いますよね。後部座席の人もしっかりとシートベルトをする必要がありますし、確認するのは運転手の義務です。
運転していると、こどもがシートベルトをつけずに車内を動き回っている車をよく見ます。法律は守るべきですし、万が一、事故に合ってしまったことを考えたらシートベルトをつけるべきですよね。
もっと簡単なことでも良いと思います。
部屋を出るときは電気を消し、扉を閉める、こんなちょっとしたことから理性的な生活を習慣づけられます。
合理的に考えるようにする
人は自分の思い通りにならないと、怒りを感じるそうです。
つまり、不快な気持ちになったときには、何か自分に不都合なことが起こっているともいえます。こんなときはどうしたら良いのでしょうか。
「合理的に考えるようにする」
ちょっと回りくどい表現にしてみました。合理的に行動する、と言い切ってそうできたら理想ですが、そうもいかないのが人間です。
まずは、合理的に考えようとする、姿勢が大切だと思います。そして、そうすることで自分の怒りの感情を薄れさせることができます。
怒りの感情は瞬発力があるものの、持続性はそれほどありません。そのため、物事から意識をそらすことは有効な方法です。それは、例えば物理的に他のものを見る、誰か人に対して怒っているならば視線を外すだけでも怒りが少し和らぐと思います。
また、別のことを考えることでさらに怒りを抑えます。とはいえ、現実逃避だけでは問題解決になりませんから、冷静になったあとには原因と向き合う必要があります。
例えば、高速道路でものすごいスピードを出し、右や左に車線変更を繰り返しながら走っていく車をよく見かけます。
いったい、そんなに急いでどこに行くんでしょうね。そして、そんなにスピードを出してどれだけ時間が短縮できるのでしょうか。
例えば旅行で150kmの観光地に行くとします。100kmで走ると1時間半かかりますが、120kmでは1時間15分です。
猛スピードで急いだところで、わずか15分しか違いません。
ガソリンは沢山使いますし、高速で走れば乗り心地は悪くなります。ジグザグ走行すれば事故のリスクは高まりますし、体や脳は高い集中力が続くことによって疲労します。おまけに、環境にも悪いです。
そんなに15分が大切なら、少し早めに起きて家を出たら良いですよね。
単にスピード出したいだけの人は好きにしたら良いと思います。でも、渋滞しているのに急加速、急ブレーキして、右に左にふらふらと走る人いますよね。あれって何なんでしょうか。
高級車はスピードを出している人が多い気がします。お金を持っており稼いでいる人は頭の処理速度が早いので、運転が激しくなるのかもしれません。それとも、レースをしているような感覚になって競争本能が刺激されるのでしょうか。
そんなことを考えながら僕はゆっくりと走ります。
話は変わりますが、僕は株式投資をしています。
投資こそ、合理性が非常に重要です。
株は下がった時に買い、上がった時に売れば儲かります。でもこれがとても難しく、一度下がり始めると、もっと下がるんじゃないかと恐ろしくなって二の足を踏みます。
将来を見通すことはできませんから、思い切って買ったらもっと下がってしまうということはよくあります。株取引を続けているとそんな経験を何度もしますから、どんどんと疑心暗鬼になって判断ができなくなってしまいます。
逆に上がっているときは、もっと儲かるんじゃないかと思ってしまいます。もし利益確定した後にさらに上昇してしまうと、なんだか損した気分になります。
ではどうしたら良いのでしょうか。
S&P500やナスダックといったアメリカ株をタイミングをはからずに買い、ずっとホールドするというのが最も合理的な投資になります。
そもそも、僕たちのような素人がデイトレードなんてしても絶対に勝てません。たまたま儲けたとしても、長期的に見ると市場平均を上回るパフォーマンスは出せないでしょう。
なぜなら、アメリカの世界最高峰の大学を出たエリートたちが集まるヘッジファンドですら、市場平均に勝てないからです。彼らは、スーパーコンピュータやAIを駆使し、あらゆる情報を集めて取引をしていますが、それでもなかなか成績が出せないのです。
投資というとドルコスト平均法が有名ですが、これも合理的な手法ではありません。
ドルコスト平均法は、一定額を定期的に積み立てることでリスク分散を狙ったものですが、時間を遅らせることになんの優位性も無いと僕は考えています。
時間をかけてゆっくりと投資したとしても、手元資金をすべて投じた後に大暴落したら目も当てられませんよね。それなら、はじめから一括投資してしまっても同じことです。
例えば、リーマンショック前の最高値で買った人は数年間は落胆したでしょうが、ずっと保有していれば今や数倍にも膨れ上がって大きな資産になっているはずです。
合理的に考えれば、もし明日大暴落したとしても、20年後には何倍にもなっているはずです。
実際には、未来のことはまったくわかりませんし、運に身を任せるしかないでしょう。
学校の勉強であれば、ちゃんと答えが用意されていますが、実社会では答えのない問題の方が多いです。
そんな時に役に立つのが合理的に考えることです。運に任せれば五分五分のところを、6割くらいに勝率を上げられるかもしれません。まったく見当違いの見立てをして失敗することもあるでしょうが、きちんと考えて行動したということは後悔を和らげてくれます。
考えてもまったく分からないこともあります。でも、分からないことが分かったと思えば、諦めもつくんじゃないでしょうか。
そうなれば、あとは行動するのみ。くよくよ悩んでいる時間を減らせます。
諦めるというとネガティブなイメージがありますが、「損切り」は被害をこれ以上拡大させないことになりますから、ひとつの合理的な考え方だと思います。
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