夏にミニトマト栽培にチャレンジしました。といってもこれが初めてではなく、何年か前に失敗したリベンジです。前回は育成途中で台風にやられてしまったので、今回はしっかりとケアしてなんとしても成功させます。
以前は賃貸の狭いベランダのすみっこに、小さなプランターを置いただけのこじんまりとした家庭菜園でした。しかし、今は庭付きの家に引っ越したのでミニトマトを育てるにはこれ以上ない環境が作れます。
それに、1シーズン前にはオクラを育てて食べきれないほどの収穫に成功していたので、自信をもって再挑戦です。
ミニトマト栽培の難易度は★2
まずはネットにあるミニトマトの育て方サイトにさっと目を通します。難易度は5段階中★2と初心者向けでした。
種からの育成は手間なようなので、手っ取り早く苗を買いに行きます。色々な種類がありましたが、違いがよくわからないので下から2番目くらいの安いものを選びました。250円くらいだったと思います。とにかく元気で大きな苗を買いました。
植え付けはテキトウ……ですが、ネット情報によると寝かせて茎の下の部分を土で隠すと良いらしいので試してみました。そうする事によって、土に埋めた茎の部分からも根っこがでるので成長が促進されるそうです。
これで完璧!あとは毎日しっかり世話して大きく育つのを待つだけ!
4歳になった娘が水やりを手伝ってくれます。ホースで水を撒くのが大好きで、特に車にあてるのがお気に入りです。ちょうど良い(悪い?)タイミングで人が通らないかとヒヤヒヤしました。
梅雨が明け、夏休みに入り、毎日溶けだしてしまいそうなほど暑い日が続きます。5分も外に出れば汗が噴き出す酷暑ですが、ミニトマトにとっては快適な環境な様子……
ところが、お盆前になっても実がならないどころか、苗がどんどん細っていきます。
なぜでしょう?
まだまだ夏の終わりには早いので、毎日かかさず朝に水やりをし、週末には液体肥料をあげてなんとか復活してくれないかと手をつくします。
しかし、そんな努力もむなしく、ミニトマトは元気になるどころか根元の方から茶色くなっていき、やがて枯れてしまいました。苗をじっくり観察しても害虫などは見あたらず、今年は台風被害もなかったので、なぜ枯れてしまったのかわかりませんでした。
ミニトマトの特性を調べていたところ、ひとつ気になる点がありました。
トマトは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物、また、その果実のこと。アカナスなどの別名でもよばれる。
トマト – Wikipedia2024年1月5日21:07
アンデス山脈高原地帯原産……
さらにネットを色々と調べてみると、どうやらトマトは雨があまり降らない地域が原産の植物だということがわかりました。水のあげすぎはミニトマトの成長にとっては逆効果のようです。
ミニトマトは土が乾燥していることで、水を求めて地中深くに根っこが伸びていくそうです。しかし、頻繁に水をあげてしまうと、快適な環境に満足してしまい根が十分に張らなくなってしまいます。その結果、茎や葉が長く伸びた際に栄養不足になってしまい、最後には枯れてしまったのではないかと思われます。
つまり、過保護に育て過ぎて軟弱に育ってしまったということですね。
ちなみに、まったく収穫が無かったというわけではありません。完全に枯れてしまう前に、なんとか2粒だけ実がなったので摘み取って食べることができました。
小さくて見た目は良くありませんでした。どうせ酸っぱいんだろうと期待していませんでしたが、口に入れるとほんのりと甘みがあり驚きました。苗が250円ほどだったので、1粒125円の高級ミニトマトです。
農家さんってすごいんですね。
スーパーに行けば、大きくて真っ赤に熟れたミニトマトが1年中食べられるのだから便利な世の中です。
こう考えられるようになったのも一つの収穫かもしれません。感謝とか、尊敬といった大層な気持ちとはちょっと違います。
自分で作ろうと思ったらとっても苦労するものが、こんなに安く手に入ってラッキーという感想の方が正確ですね。
知識を増やしたり経験することによって物事の見え方が変わり、幸福を感じるきっかけになることもあるというのは大きな発見です。
これは色々な物事にも共通しそうです。例えば、歴史の知識がまったく無ければ時代劇を見ても半分も楽しさがわからないと思います。星座の知識があれば夜のキャンプ上を人一倍満喫できるでしょう。
今はネットで簡単に検索できてしまうので、何か気になったことを調べる程度でもどんどん知識がついていきます。浅く広い知識でも集めていくと日常が少しだけ楽しくなるかもしれません。
これまで育てた家庭菜園を紹介
ここからはオマケとしてこれまで育ててきた野菜を紹介します。
小松菜、レタス、ネギ、オクラ、ダイコン、イチゴを庭で育てました。
小松菜とレタスは種を撒いて毎日水をあげるだけでどんどん育っていきます。
でも、葉物はすぐに虫に食べられてしまいます。農薬は使いたくなかったので防虫ネットが必要でした。自家製なので、家族には生でサラダにするのは怖いと言われてしまい、味噌汁に入れて食べました。
レタスの種を撒いたときに、風で飛ばされたものが庭の隅で育っていたことがあります。水もろくにあげなかったので、葉はひょろひょろです。しかし、しばらくすると黄色い花が咲きました。
それが、なんとタンポポにそっくりで驚きです。しかも、花が落ちた後には綿毛もでてきます。
すぐにネットで調べてみると、レタスはキク科だということがわかりました。タンポポも同じくキク科です。
レタス(英: Lettuce、学名: Lactuca sativa)は、地中海沿岸、西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草。野菜として利用される。
レタス – Wikipedia 2024年1月16日10:07
刺し身の飾りでついてくるタンポポが食べられるらしいというのは聞いたことがありますが、レタスの仲間であれば納得ですね。何か大飢饉みたいなことがあったらタンポポを探してみても良いかもしれません。
そうそう、河原を歩いていると自生しているダイコンも見かけます。もしかしたら、昔の人の暮らしていた痕跡なのかもしれませんね。
次にネギですが、これは一番簡単でした。種を撒いて、毎日水をあげるだけ。葉物と違って害虫に食べられてしまう心配がありません。
そして、収穫した後もお世話を続ければ何度も復活します。僕は試したことが無いのですが、スーパーで買ってきたネギの根っこを植えても生えてくるそうですよ。
オクラも難易度は低いです。支柱が必要というくらいで、他に心配事はありません。どんどん大きくなっていき、花が咲いたあとにオクラがにょきにょき生えてきます。
ちょっと早めに収穫すると柔らかくて美味しいです。生でも食べられるくらい水々しいです。採れたてを食べられるのが家庭菜園の良さですね。
ダイコンは収穫物が大きいので達成感がありオススメです。葉が広がるので広めのスペースが必要です。冬場に作れる野菜というのもポイントですね。
育てているときに雪が降ったのですが、そのままにして葉が凍ってしまいました。冷静に考えればカバーをしてあげれば良いだけなのですが、自分でも信じられないような失敗をしてしまうこともあります。
イチゴは家庭菜園の定番ですね。農林水産省によるとイチゴは野菜です。野菜と果物の違いを知らなかったので調べてみました。
農林水産省では、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っており
果樹のページ – 農林水産省 2024年1月16日11:15
要するに1年で収穫できる草花は野菜のようですね。スイカやメロンも野菜に分類されるそうです。そうなると、草と木の違いは何なんだろう……と気になって検索すると、何やら難しい情報が沢山でてきました。木本植物、草本植物、一年草、多年草……興味のある方は勉強してみると面白いかもしれませんよ。
話を戻してイチゴの育成ですが、楽しみ方がいくつもあります。野菜や果物を育てると、収穫だけでなく、花を楽しめるのも大きなポイントだと思います。イチゴは、可愛らしい白い花が咲きます。
実がつくためには受粉が必要なのですが、ハチや蝶などの昆虫が自然としてくれます。綿棒などを使って人間の手で受粉させることも可能ですが、きれいな形ができないこともあるそうで、自然に任せてしまった方が良いようです。タワーマンションなどの高層階ののベランダで育てる場合はもしかしたら虫が飛んで来ないということもあるかもしれません(害虫も少ない?)。
ひとつの苗でいくつもイチゴがなるので満足感があります。
イチゴは「ランナー」と呼ばれる茎が伸びていき、その先から葉っぱや根が伸びてきて新しい苗を増やすことができます。ひとつの苗から何本もランナーが出てくるので、どんどん増殖していきます。
親から子ども、子どもから孫、さらにそのこども……といった大家族を作れるのがイチゴ栽培の楽しみのひとつです。我が家でもひとつの苗から8本のイチゴが育っています(無限に増えていくので不要になったらランナーは摘み取ります)。
総合的にみて、家庭菜園で大切なのは日当たりの確保ですね。庭を耕して育てていますが、日陰になっているスペースではまったく育ちません。小さなプランターでも日当たりが良ければ元気に育つので、興味のある方は試してみてください。
肥料は実がでてきてたあたりで、週に1回だけ液体肥料をあげています。忘れてしまうこともありますが、あまり神経質にならなくても問題ないようです。
最後に、ほとんどの野菜は年を越させず終えます。ちょっと可愛そうですが、土の中にすき込んで次シーズンの栄養になってもらいます。伸びすぎた芝生や雑草なども埋めてしまえばいつの間にか無くなっているので楽です。
来年こそはミニトマトを成功させて、この記事を追加更新できるように頑張りたいです!
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